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『輪島朝市 人々の生業と暮らし』

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2年前の元旦に能登半島で最大震度7の大地震が起きたことは記憶に新しいです。環境史の研究会などで大変お世話になっている溝口常俊名大名誉教授から『 輪島朝市 人々の生業と暮らし 』という新刊を寄贈いただきました。 溝口先生はかつて富山大学に勤務していました。この本には1980年代から90年代にかけて自主ゼミの学生と一緒に調査した輪島朝市の様子が、当時のたくさんの写真とともにまとめられています。能登半島の生き生きとした暮らしが一日も早く復興することを心から願っております。

あけましておめでとうございます

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新しい年になりました。元旦に中央道の初狩PAから撮った富士山です。今年も一日一日を大切に、心身の健康第一で頑張りましょう。 富士山の写真をもう一枚。三日に南アルプス市からの角度です。結構違いますね。本年もどうぞよろしくお願いします。

クリスマスに3大学合同ゼミ

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今年の合同ゼミ(東大、京大、農工大)はクリスマスに農工大で開催しました。東大名誉教授の永田信先生の教え子の研究室が毎年この時期に合同ゼミを開催し、互いの研究を発表しています。農村社会学研究室からは4年生の3人が卒論を発表しました。 合同ゼミの後には府中駅近くの 山長 さんで忘年会を兼ねた懇親会になりました。今年も多くのみなさんに大変お世話になりました。どうぞ良いお年をお迎えください。

林業経済研究所

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『林業経済』誌の今年最後の編集委員会と忘年会に出席するために東大前に行ってきました。長いこと 湯島 にあった林業経済研究所はこの9月に東大前に引っ越しました。前回の委員会は学務で欠席したため、引っ越してからはじめての訪問でした。 少し狭くなりましたが、使いやすそうな間取りです。床がきれいに貼り替えられて、トイレも新品です。実は ホームページ も新しくなっていますので、ぜひ訪問ください。

鍋パ

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12月に入って、冷え込みが厳しくなってまいりました。院試がゼミ日(木曜)に重なってしまったので、ゼミを土曜日にスライドさせました。ゼミ後には、みんなで美味しい鍋を作って食べて、身体を温めました。卒論、修論はラストスパートです。  

滋賀県立大学で林業経済学会秋季大会

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今年の林業経済学会秋季大会は滋賀県立大学で開催されました。大会前日の評議員会の前に御神体が山という 太郎坊宮 (写真)に登ってきました。太郎坊宮のある東近江市は「飛び出し坊や」の発祥の地として知られているそうです。なんと「飛び出し坊や」は自分と同い年。 太郎坊宮の後、彦根城にもお邪魔してひこにゃんに会うことも出来ました。いまやどこにでもいる「ゆるキャラ」ですが、ひこにゃんはくまモンと並ぶ初期からの横綱でしょう。それにしても「飛び出し坊や」と「ゆるキャラ」の両方を命名したみうらじゅん氏の先見の明には驚かされます。 滋賀県立大学は琵琶湖まで歩いて10分くらいのところにあります。土曜と日曜の朝、彦根駅からのバスで先に琵琶湖まで行ってから大学まで散策をしました。大会は144人の参加で、盛会に終わりました。学生ポスター&ピッチをはじめとして学生の熱心な発表が目立った大会でした。なお、来年は宇都宮大学での開催になります。 今回の大会では、 朝鮮の森林に関する未刊行文献の発見について報告 し、その文献に記載された李氏朝鮮以前の宗教的な森林と漁猟的な森林について予備的な分析を発表しました。関連して、学会後に奈良の桜井まで足を延ばして大神神社の三輪山に学生たちと登拝してきました。 御神体が山というのは、日本のもっとも古い信仰の形態の一つですが、神道や仏教に取り込まれていく中で、原型をとどめているものは多くありません。三輪山は遠藤安太郎の『日本山林史』にそうした原型的な「神座林」の代表として記載されています。ありがたいことに、もともとは禁足の地であった御神体にいまは登拝することができます。 狭井神社で受付してもらい、登り始めたのが9時半ごろで、下りてきたのは11時半を回っていました。三輪山での撮影は禁止されているため写真はありませんが、 山の中腹に中津磐座という岩場があり、頂上に奥津磐座という岩場がありました 。これは、去年お邪魔した 宗像大社辺津宮 と中津宮(筑前大島)、沖津宮(沖ノ島)との関係とまったく同じで、三輪山の麓には磐座神社など辺津磐座と呼ばれる岩場が点在しています。しかも奥津の読みは「おきつ」でした。月曜日でしたが、たまたま12月1日だったせいか、神社も山も賑わっていました。 この写真は箸墓古墳の前方から見た三輪山です。標高は467mでなだらかに見えますが、登拝の道はほと...

ヤマセミ

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勤労感謝の日です。明け方に小雨が降り出して、半ば諦めムードながら、家族で野鳥観察に出かけました。連休なのに天気のせいかH川林道はいつもより人も少なく、小鳥たちの鳴き声もしません。 ところが、すれ違った人からヤマセミの情報を得て、K橋でパンを齧って待っていたら、キョロロという声とともにつがいのヤマセミが湖の上に登場して、旋回してくれました。この鳥をはっきりと見たのは高校の時以来、35年ぶりです。 湖に降りてきて止まったところを望遠レンズで撮影したら、童話に出てくるような写真になりました(写真はクロップしています)。  

秋晴れの農工祭

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今年は秋が短いと思っていたのですが、農工祭は3日間ともに秋晴れで、たくさんの人が訪れてくれました。農村社会学研究室では 去年に引き続き 、上越市の 不動地区 で作っているお米を炊飯して提供したり、量り売りしたりしました。山菜などの惣菜はあっという間に売り切れ、ブナ材などの板も人気でした。 去年同様、不動地区からもたくさん駆けつけてくださって、日曜日の2時すぎには早々と完売してしまいました。恒例行事として、来年も出店できると嬉しいですね。 農工祭に遊びに来てくれた、研究室のOB・OGなどと久しぶりにお話しできたのが、とても嬉しかったです。事故などもなく無事に農工祭を運営してくれた学祭委員や関係者のみなさまに心より感謝申し上げます。  

みじかい秋

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ドジャースがポストシーズンを闘っている一ヶ月の間に、季節が一足飛びに暑い夏から寒い冬へ進んでしまいました。 それでも気象特異日として知られる11月3日は秋らしい小春日和でした。府中の森公園には散歩を楽しむ近隣の住民の姿がありました。

民家園で実習

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11月です。1年生の実習で 川崎市立日本民家園 にお邪魔しました。昨夜までの雨が上がり、ときどき秋らしい青空も見えます。 4人くらいずつ4班に分けてボランティアガイドに案内いただきました。ベテランのガイドさんたちによる丁寧な解説で建築や暮らしを学びました。 頭上にある黒い木は、クリの丸太を刳り抜いて作った雨樋で、これからの季節に積もる落ち葉を掃除するのが大変だそうです。 帰り際、向ヶ丘遊園駅近くの和菓子屋さん「三吉野」で民家園もなかをおみやげに買いました。入母屋屋根の美味しいもなかでした。

キャンパスハイク(オープンキャンパス)

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今日は秋のキャンパスハイクでした。朝方は陽射しもありましたが、段々と下り坂になり、小雨もぱらつく中、午前中に2回、午後に1回、あわせて200人ほどの参加者にキャンパスを学生たちが案内しました。 学生たちの熱心な説明のおかげで、参加してくれた高校生やその保護者に農工大の魅力がしっかりと伝わったと思います。 酷暑の 学科説明会 とあわせて、地域生態システム学科の今年度のオープンキャンパスは無事に終了しました。関係者のみなさまにお礼申し上げます。

ナラタケモドキがいっぱい

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9号館前の一画に茶色のキノコの株がいっぱい現れました。毎年、この時期にいくつかの株が出てくるのですが、こんなにたくさん一斉に発生したのは初めてではないでしょうか(Y先生に聞いたら去年も結構すごかったとのこと。追記)。キノコ研究者のS先生にも聞いてみて、ナラタケモドキであることが分かりました。ツバがないのが特徴だそうです。 ここは枯れて倒れそうになったクヌギを2019年に伐採したところで、写真はその切り株です。夏が長いため、発生時期が徐々に遅くなっているとのことなので、毎年、発生日を記録しておくことにしました。

芸術の秋

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生憎の雨ですが、東大農学部の弥生講堂一条ホールで開催された林業経済研究所による恒例のシンポジウムに学生たちと一緒に参加しました。今年のテーマは「 農山村と芸術 躍動するコミュニティアート 」です。NPO法人クロスメディアしまだの方々による 大井川での取り組み など、見えない価値を可視化する芸術には「伸びしろ」が期待されます。 芸術つながりということで、 正門前のルオー でシンポの前に学生たちとセイロン風カレーを頂きました。夏が長かったせいか今年の秋はなんだか急ぎ足ですが、食欲の秋はいつも通りです。

マテバシイの若葉

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マテバシイの若葉に潜むムラサキツバメの幼虫を今年も見つけました。隠れている場所をアリさんたちが教えてくれます。秋の到来です。 今年は7頭が無事に羽化しました。この小さな個体が最後の羽化で11月に入ってからでした。コツバメくらいの大きさでした。

AAEH2025@高松

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2011年に台湾の台北で始まったAEAEH(東アジア環境史協会)会議は、2013年に台湾の花蓮、2015年に日本の高松、2017年に中国の 天津 、2019年に台湾の 台南 、2021年にオンライン(京都)、2023年に韓国の 大田 と隔年で回を重ねました。今回、東アジアからアジアに枠組みを広げ、新たに AAEH(アジア環境史協会)として第一回会議 が高松で催されました。 初日の9月26日は各国からの参加者が 栗林公園の商工奨励館 に集い、 ジュリア・トーマス教授 の講演などに耳を傾けました(写真)。   二日目は高松市内の高原水車へのツアー、三日目は土庄町の豊島へのツアーが組まれて、多くの参加者がフィールドで学ぶ機会を得ました。多くの方の努力で、現在はすべて撤去・処分されていますが、写真はかつて産業廃棄物が建物5階分ほど積まれていた場所です(豊島)。 各国からの研究者が意見を交わす国際学会が豊島の小さな公民館で行われる様子はなかなか貴重で、見応えがありました。参加者は檀山と 豊島美術館 のツアーに分かれて、島巡りもしました。高松港から豊島への40分ほどの船での往復の間には瀬戸内海の美しい景観を楽しみました。 四日目、最終日(29日、30日)は香川大学教育学部キャンパスで 50を超えるパネルセッション が行われました。自分は、四日目の午前に帝国林業のパネルで発表し、最終日の午前に韓国の森林のパネルでチェアとディスカッサントを引き受けました。最終日の最後の枠では研究室のUさん(M2)が国際学会での初めての発表を見事に乗り切りました(写真)。 Uさんの発表後、駆け足で空港に向かって最終便で羽田に戻ったため、ご挨拶がほとんどできませんでしたが、香川大学スタッフをはじめAAEHのキックオフに尽力くださった方々、とくに会長の村山先生と副会長の寺尾先生に心よりお礼申し上げます。 なお、四日目午後の総会では次の会長が選出され、AAEH2027は北京での開催が濃厚になりました。 滞在中、香川の美味しいものもたくさんいただきました。坂出の山下うどんでは、薪のかまどで茹でたうどんを堪能しました(写真)。連れて行ってくれた0さんに感謝です。 写真は、豊島から高松に戻ったあと、香川大のI先生に連れて行っていただいた食堂イタミです。昭和ノスタルジックなお店でいただいたオムライスは優し...

東日本林業経済研究会@小菅村

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今年の 東日本林業経済研究会 は新しい森林業の胎動を学ぶため、一泊二日で山梨県の小菅村にお世話になりました。初日はスタイリッシュな公民館で小菅村におけるこれまでの取り組みを学び、二日目の午前中に村内を見学しました。   小菅の湯の薪ボイラーに使用されている薪はこの木の駅で加工されています。写真のコンテナ一つが約1立米のスギ薪(灯油100Lに相当する熱量)です。 小菅の湯 では一日に約2立米が使われています。 いま村内にマウンテンバイクのトレイルを整備しています。作りながら遊ぶというスタイルはこれからの森林業に欠かせないことになりそうです。 源流大学 のスタッフの方々をはじめ、小菅村を案内くださったみなさまに心よりお礼申し上げます。 今回の研究会には韓国から友人の研究者のミンさんも参加してくれました。少子高齢化で山村が衰退しているのは共通の課題です。帰りに二人で檜原村の 森のおもちゃ美術館 にも寄ってきました。カフェから檜原村の集落を眺めながら、長かった酷暑の夏を振り返っていました。

飛騨高山の家具

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30年ぶりに高山を訪れました。そのときは春の高山祭で観光客がたくさんいたのですが、外国人はほとんどいませんでした。写真のように、現在、古い町並みを散策している観光客の多くはインバウンドの外国人です。宮川朝市もとても賑わっていました。 今回の訪問の目的は、高山の家具メーカーに出荷されている不動のブナ材の実態を把握し、今後の可能性を模索することです。 ドイツなどヨーロッパから輸入されているビーチ材との競合、天然乾燥時の曲がりやカビの問題、安定的な供給など、問題点を学ぶことが出来ました。ちなみに、beechは英語でブナを意味しますが、製材工場や家具工場では国産ブナをブナ材、外国産ブナをビーチ材と呼んで区別しています。ナラ材とオーク材の区別も同様です。 一方で、ブナ材の家具の歴史は古く、大正期から曲木加工が発達してきたことや、ナチュラルな白い色が消費者に好まれていることなど、長所もたくさんありました。案内くださった各社のみなさまに心よりお礼申し上げます。 空いた時間に「 飛騨の里 」にお邪魔して、建ち並ぶ国指定重要文化財の古民家を見学することも出来ました。草花に覆われた茅葺屋根がノスタルジックです。写真の囲炉裏(旧田口家住宅、国指定重要文化財)は南飛騨地方に特徴的な長方形です。 調査先のMさんに教えてもらって、 国八食堂 で豆腐の鉄板焼をいただきました。間違いなくご飯がすすむ絶品メニューでした。なんだか囲炉裏のかたちに似ています。 すっかり夏バテ気味ですが、高山には一足先に秋の気配が訪れていました。厳しい夏はもうすぐ終わり、クズの花が咲き始めます。

野間の大けやき

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家族の用事で大阪の池田に出かけました。少し足をのばして能勢にある「野間の大けやき」を見に行きました。ノスタルジックな田園風景のなかにそびえる大変立派なケヤキです。毎年、アオバズクが子育てをするそうです。残念ながら、今年は先月末に親子で飛び立ったばかりで、会えませんでした。 樹齢1000年以上と推定されるこのケヤキがある場所は、もとは「蟻無宮」という神社の境内でした。このケヤキは神の憑り代、すなわち御神体というべき神木だったとのことです。承久2(1220)年に神社が創祀したとのことなので、おそらくケヤキが先にあったのでしょう。ひょっとするとアオバズクは神の使いなのかもしれませんね。「神木」とはなにかを少し勉強したいと思っています。