東京都水道水源林と山梨県

山梨県内に所在する東京都水道水源林の調査に学部4年のKくんと博士1年のSさんと一緒に出かけました。まずは小河内ダムに併設されている「水と緑のふれあい館」で資料などを収集しました。「水と緑のふれあい館」は、もともと奥多摩町郷土資料館があった場所に、1998年に東京都水道局と奥多摩町が設置した施設です。

小河内ダムやその周辺に広がる水道水源林は東京都内ですが、多摩川の源流域は山梨県内に続いていて、丹波山村、小菅村、甲州市(旧塩山市)にも東京都が所有する水道水源林が広がっています。まずは丹波山村に入って、青梅街道沿いの古民家をリノベーションしてレストランにしているTABA CAFEで腹ごしらえです。ホップを使ったカラメルのプリンがとても美味しかったです。

丹波山村は七ツ石神社の狼信仰で有名で、Sさんの調査も兼ねて、郷土民俗資料館にお邪魔しました。七ツ石神社の狛犬はオオカミです。本当は七ツ石神社まで本気の登山という選択肢もあるのですが、それは別の機会に譲ることにして、今回は郷土民俗資料館に展示されているレプリカを拝見し、この絵本の作者である寺崎さんからお話を伺いました。


去年の9月に東日本林業経済研究会を行った小菅村にも寄りたかったのですが、これもまたの機会に譲ることにして、旧塩山市の柳沢峠で水源林を散策することにしました。林内に入るとミズナラの苗木をシカの食害から保護する様子が目立ちます。

大きなブナやイヌブナもたくさんあります。新葉を展開し始めたイヌブナに寄生したブナハアカゲタマフシがまるで赤い実のように綺麗です。沢沿いの苔むした倒木の上ではミソサザイがせわしく動いていました。

歩くこと小一時間。「多摩川源流部の眺望」というポイントまで辿り着きました。多摩川源流とされる笠取山の水干を含む水道水源林の山々を一望できます。山々を背景に記念写真を撮っているとすぐ近くの藪の中でなにやらガサガサ動く音が聞こえてきます。跳び出したシカが風のようなスピードで木々の間を駆け抜けていきました。シカ対策が必要な理由がよくわかりました。

翌日は研究室OGのSさんが勤務する山梨県富士・東部林務環境事務所で県有林と水道水源林について貴重なお話を伺うことができました。同事務所のNさんをはじめ、今回の調査でお世話になった方々に心よりお礼申し上げます。

今回も調査中に美味しいものをたくさんいただきました。都留文科大学のすぐ近くにある吉田うどんのお店、手打ちうどん石井でいただいた肉わかめつけうどんは絶品でした。また近いうちに水道水源林や県有林の調査でお邪魔できればと思います。

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