投稿

7月, 2024の投稿を表示しています

夕立と虹

イメージ
蒸し暑い日が続いています。ひとしきりの夕立のあと、9号館の東の空に虹がかかりました。一年前の 京都でみた虹 を思い出しました。残念ですがウクライナに平和はまだ戻っていません。 今日で前期のゼミ予定が終了。生協の期間限定「焼き立てピザ」で打ち上げました。  

吉田家住宅

イメージ
修士2年のTくんが実験的に生産している農作物の状況を見るため、埼玉県の寄居方面に研究室メンバーで出かけました。 ところで、和紙で有名な小川町からすぐのところに「 吉田家住宅 」という県内最古の民家(享保6(1721)年建築。国重要指定文化財)が保存されています。さらにそこでお蕎麦をいただくこともできるというので、道すがらお邪魔しました。入母屋の茅葺屋根がたいへん立派です。かつて和紙を生産していたこの民家は土間がとても広く、コウゾを煮るための大きなかまどがありました。 囲炉裏でお団子も焼いてしっかり腹ごしらえをしてから、寄居町にあるTくんの畑で活き活きと葉を展開させている熱帯の農作物を確認しました。マルチングしていても出てくる雑草をいくつか引き抜きました。10月には大きくなった芋をみんなで収穫したいです。 少し時間があったので、荒川沿いにある「川の博物館」にも足を延ばしました。秩父大滝の中津川集落で大正期に使用されていた鉄砲堰が4分の1スケールで展示されていて、実演にも立ち会えました。 この日、関東甲信・東海が梅雨明けしました。前期も残すところわずかです。

西日本林業経済研究会

イメージ
酷く暑い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。週末(7/5, 6)に名古屋方面に出張してきました。金曜は、名古屋大学にて開催された林業経済学会・森林利用学会・水文砂防学会の3学会共催によるシンポジウムに参加しました。テーマは「森林における自然災害にどのように対応するのか―最前線の研究成果とその対策」です。土曜は、このテーマを引き継いで、西日本林業経済研究会が「災害に強い森づくり―愛知県豊田市の現場から」というエクスカーションを企画してくれました。 写真は愛知県の「循環型林業」による皆伐の現場です(牛地県有林)。拡大造林期に植えられたスギ・ヒノキが主伐期を迎えているため、激甚化する土砂災害のリスクへの対応がより一層求められます。豊田市では2019年に「 森林保全ガイドライン 」を策定し、たとえば土砂崩壊を起こしやすいO(ゼロ)次谷では森林施業に対して強い制限をかけるなど、先進的なルール作りを行っています。 旧稲武町の豪農古橋家の山林にもお邪魔することができました。天保の飢饉後に富家から富村になるべく古橋源六郎暉皃(1813-1892)が大井平山に植林をしました(写真)。ここは暉皃の死後の1900年に「大井平公園」として整備され、現在も多くの人が訪れる場所になっています。県内最古のスギの植林地がつくる景観は圧巻で、下層にはシャクナゲが繁茂しています。 土曜の午後に停電で東海道新幹線が運転見合わせになってしまい、帰りが心配されたのですが、予約していた列車くらいから定刻通りに運行となり、無事に帰宅できました。シンポジウムおよびエクスカーションを企画・実施くださった名大など関係者のみなさまに心よりお礼申し上げます。

『森林と時間 森をめぐる地域の社会史』

イメージ
7月ですね。もうすぐ新泉社より 山本伸幸編『森林と時間 森をめぐる地域の社会史』 が出版されます。佐藤周平くんと松村菖さんとの共著で第3章「山と川と共に暮らす集落と住民の生活史」を執筆しています。来月の今頃に本屋さんに並ぶのが楽しみです。 この本の内容で研究会ボックスを10月13日(日)に都内で開催する方向で調整しています。