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鳥屋財産区

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秋晴れのなか、相模原市の鳥屋財産区有林にお邪魔してきました。写真は宮ヶ瀬ダムに架かる「虹の大橋」越しに南西方面の山々を眺めています。右端の奥に見える峰が神奈川県最高峰の「蛭ヶ岳」(1,673m)です。その左隣にある峰が「鬼岩の頭」で、手前の斜面には「白馬草原」が見えます。中央右に一番高く写っているのが「本間ノ頭」(1,345m)で、この後ろに「丹沢山」(1,567m)が隠れています。 写真の左端の峰が「高畑山」(766m)で、よく見るとその右に東電の鉄塔が立っています。この鉄塔からほぼ真北に向かって(虹の大橋の方に向かって)いくつか鉄塔が立ち並んでいます。この線下補償が鳥屋財産区の収入の一つになっています。 写真に写っている山々のほとんどが鳥屋地区の森林(3,700ha)で、鳥屋財産区有林(約3,200ha)がかなりの部分を占めています。残りの500haほどは個人有林です。本間ノ頭の手前を右に入っていく早戸川の南側に鳥屋財産区の直営林(1,750ha)が広がり、北側には鳥屋造林組合への貸付林(1,450ha)が広がります。 早戸川に沿って走る林道を、六百沢、鳥屋金沢を越えて遡っていくと、「 早戸川国際マス釣場 」に出ます。この施設の土地も財産区が貸しています。さらに林道を進み、旧丹沢観光センター(写真:現在は市の研修所として利用)まで連れて行っていただきました。このあたりはかつて紅葉の観光名所で、地域の人達が観光センターに宿泊して、楽しんだそうです。今年の紅葉のピークにはあと1〜2週間かかりそうでした。 宮ケ瀬ダムに戻り、バードウオッチャーに有名な金沢橋(写真:金沢橋から見える鉄塔)を通って、宮ケ瀬ビジターセンターに出ました。ここは神奈川県唯一の村である清川村になります。ダムに突き出た半島のような地形を経て、虹の大橋を渡り、鳥屋の出張所に戻りました。早戸川の両岸に広がる広大な鳥屋財産区有林を体感することができました。 案内くださったみなさまに心よりお礼申し上げます。

大沢の里水車・古民家まつり

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秋です。後期が始まったら、急に涼しくなりました。 野川公園のすぐ近くにある大沢の里で、水車・古民家まつりを開催していたので、見学してきました。 普段は動いていない水車を年に一度だけ動かして、すぐ横の田んぼで収穫したばかりの米を搗く(精米する)というイベントです。 昭和40年代までは使用されていたというこの水車機構は想像以上に大がかりな機械で、近づくのが怖いくらいの迫力でした。 古民家はかつてワサビを生産・販売していた箕輪家が2007年に三鷹市に寄贈したものです。家屋の裏にはワサビ田もありました。箕輪家は神田青果市場に「箕輪山葵商店」を開き、その後、昭和10年頃に築地場外市場に店を移し、大沢のワサビを販売していたとのことです。なかなか洒落たトレードマークです(写真)。 いったん解体されて、復元整備された箕輪家の古民家の屋根は、そもそもの材料だった麦わらの上に銅板を葺いたものだそうです( 『三鷹エコミュージアム研究みぃむ』創刊特別号, p.5 )。現在、90名いるというボランティアの方々がワサビ田や家屋内を丁寧に案内してくれました。 すぐ横を流れる野川では、オレンジ色のお腹をキラキラ輝かせたカワセミが姿を見せてくれるなど、気持ちの良い初秋の一日でした。