カルミアにオオミズアオ


第1講義棟の横にある池の近くに2本のカルミアの木があります。こんぺいとうのような蕾が開いて花が咲きだしました。毎年、こんなにかわいい花を咲かせていたのに、ついこのあいだまでこの木の存在を知りませんでした。
去年の秋も終わりの頃、オオミズアオの終齢幼虫がこの木についていることを院生のSくんとUさんに教えてもらったのですが、幹を見ても、葉っぱを見ても、木の名前がすぐに分かりませんでした。図鑑をいろいろ調べて、ようやくカルミアという名前にたどり着きました。
庭木として植栽されるカルミアは、アメリカ原産のツツジ科で、葉っぱにはグラヤノトキシンという有毒成分を含みます。アセビやネジキにもグラヤノトキシンが含まれているそうで、アセビはオオミズアオの食樹の一つです。家に持ち帰った終齢幼虫はすぐに蛹になって、ときどきゴソゴソと音を立てながら越冬しました。一昨日、繭をぶちやぶって出てきて、綺麗に羽根を伸ばしました。



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