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4月, 2025の投稿を表示しています

イチハツの咲く茅葺き屋根

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ゼミのエクスカーションで 川崎市立日本民家園 にお邪魔しました。茅葺き屋根の上には紫色のイチハツが咲いています。中国原産のイチハツはアヤメ科のなかでもいち早く咲き出すもので、火事や台風からのお守りとして茅葺き屋根の上に植えられる風習が古くからあったそうです。 タイミングよく、「信越の村」5軒をボランティアの案内で見学することができました。写真は重要文化財の江向家住宅です。富山の五箇山の民家は「庄川本流系」と「利賀系」に分類され、いずれも切妻造(入母屋造風)ですが、江向家住宅のような「庄川本流系」は妻入(正面の妻に入口がある)に特徴があります。一方で、すぐ近くにある野原家のような「利賀系」では妻側ではなく屋根側(横側)に入口があります。 4月末の好天に恵まれて、ガビチョウやウグイスが鳴くなか、のんびりと4時間ほど民家を満喫してきました。白川郷や大内宿、美山といった現地で保存されている場所も素晴らしいですが、全国から移築・復元・保存し、丁寧に解説や展示がなされている川崎市立日本民家園はもっと評価されて良い場所です。ただ、混雑すると困るので、知る人ぞ知る場所で良いかなとも。

キランソウ

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一気に花が咲きだして、早々と暑くなってきました。9号館横ではキランソウがみんなに踏まれても元気に咲いています。 いつ植えられたのか、9号館前の一角に小さなアオダモの木。花が咲いて、気が付きました。

森林美学の系譜

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樹木葬に関するトークセッションへのお誘いを受けて、学生たちと一緒に Deathフェス というイベントに参加してきました。会場は渋谷ヒカリエです。急増する樹木葬はもちろんですが、 循環葬 や有機還元葬といった耳慣れない葬送に対する大きな関心があることを知り、驚きました。イベントに誘ってくれた北大教授の上田さんは、院生時代の友人で、東大林学の風致計画学の所属でした。現在、北大で「 森林美学 」の講義を担当されているとのことです。 その話を聞いて、イベントの後、せっかく渋谷にいるので学生たちを誘って明治神宮を散策してきました。第一鳥居が綺麗になっていたので、帰宅してから調べたら、鎮座100年記念ということで2022年に建て替えられていました。創建時(1920年)、明治神宮の8基の鳥居は第一鳥居だけでなくすべて阿里山のタイワンヒノキを用いたはずですが、新しい第一鳥居は吉野をはじめとする国産各地のスギを用いたそうです。タイワンヒノキだった旧第一鳥居はなんと「 除災招福守 」になって、今年の初詣で配られたそうです。 大鳥居(第二鳥居)はかつてのままでしたが、これは創建時に阿里山から運んだタイワンヒノキの鳥居ではなく、1975年に建てられた二代目で、台湾の丹大山(たんだいさん)というところのタイワンヒノキです。本殿の前にある第三鳥居も、 2016年に建て替え られて、木曽のヒノキになっているそうですから、阿里山のタイワンヒノキの鳥居が明治神宮にあといくつ残っているのか、大変気になるところです。ちなみに本殿前の夫婦楠(写真)は、創建時の植樹で、100年生を超えています。 いろいろ調べていたら、落雷で破損して建て替えられた大鳥居は、翌年、 大宮の武蔵一宮氷川神社に寄贈 されて、修復されて赤く塗られてはいるものの、現在も健在であることを知りました。大宮の氷川神社はくらやみ祭りの「三ノ宮」です。近いうちにお参りに行きたいと思いました。

岩手県立大学総合政策学部に

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嬉しいお知らせです。農村社会学研究室で修士課程、博士課程を過ごした佐藤周平くんが 岩手県立大学総合政策学部 の講師に就任しました。本研究室から巣立った最初の大学教員です。今後の活躍を心より願っています。