山梨市牧丘で実習

昨年度に引き続き、連携協定を結ぶ山梨市からの全面的な支援のもと、本学科の「地域社会システム調査実習」の現地実習を土日の一泊二日で実施することができました。改めまして関係者のみなさまに心よりお礼申し上げます。

日曜日が雨模様ということで急遽予定を入れ替えて、初日に市役所で市の概要や世界農業遺産について説明を受けた後、農業体験を行いました。ジャガイモ畑の雑草取り、シカ柵の設置、ダイズの種まきなどなど、富士山を眺めながら汗を流しました。収穫される野菜は地産地消の食材として学校給食に提供されます。

いまはブドウ棚がところ狭しと並んでいる牧丘の丘陵地には、かつて棚田や桑畑が広がっていました。川から水を引いて田畑を潤したセギ(堰)という用水は、生活用水や防火用水として利用されている現在も、その管理が地区ごとに行われています。二日目は雨が降ったり止んだりの中そのセギを辿りながら丘陵地を学生と歩いてみました。山梨市の高木市長も実習の様子を視察にいらしてくださいました。

写真は中屋セギの源流です。井戸川の支流である谷津川から水を引き込んでいます。写真の奥から手前に流れている水を、可動式の2枚の鉄板で一定量がセギに流れ込むように調整していました。
甲府盆地の東側で気候や地形を生かした農業や暮らしが作った景観をテーマに今回は実習を行いました。雨が止んで霧が晴れていくと、世界農業遺産に選定された一帯の景観が眼下に広がりました。




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