吉田初三郎展

大正期や昭和初期の観光を調べていると必ずと言ってよいほど目にする美しいイラスト鳥瞰図があります。これらの作者である吉田初三郎にスポットライトを当てた美術展が府中市立美術館で現在、開催されています。

ガイドブックに挟まっている小さな折り込みの鳥瞰図ではなかなか気づけないことがあります。図の奥の方に樺太や朝鮮半島、台湾といった当時の植民地が小さく描かれているのです。
ところで、台湾の阿里山博物館にディスプレイされている鳥瞰図は金子常光による「国立公園候補地新高阿里山」というもので、吉田初三郎によるものではないことを知りました。こうした観光地図を作成していたイラストレーターは何人くらいいたのか気になるところです。


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