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百村の蛇より

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毎年8月7日は、稲城市百村にある妙見宮で「蛇より」行事が執り行われます。1662(寛文2)年に、全国的に流行した疾病を防ぐために始まった行事です。 府中に引っ越してきたときから見学したかったのですが、なかなか機会に恵まれず、今回、初めてお邪魔することができました。 妙見信仰 は北斗七星を祀ります。蛇よりでは、百村の住民による「星神社奉賛会」から選ばれた7名が、蛇をつくるための萱を当日の朝から刈って、5〜10本くらいずつの束にして、400束を用意します。 鳥居の前の広場で14時すぎに妙見寺の僧侶が7名に祈祷を捧げると、ずらっと並べられた400束の萱で蛇づくりが14時20分に始まりました。 頭の部分と胴体の部分とで別々に作業が行われます。織物のようにして作られる頭が先に出来上がりました。50m以上あるという長い胴体が完成したのは16時ごろでした。 全部、完成するとすぐに、尻尾のほうを先頭にして胴体を参加者みんなで持って、山上の社殿に続く階段を登っていきます。その年の蛇の長さによって異なるようですが、今年は社殿のある広場を半周くらい這わせることができました。 なんでもその年の萱の育ち具合によって蛇の長さが変わるそうで、今年は長かったとのことです。 いつの間にか、蛇の頭は胴体と繋げられて、鳥居の横にある「二十三夜塔」に安置されていました。蛇(角があるので本当は龍ですね)を「開眼」させる祈祷を妙見寺の僧侶が行って一連の行事が終了しました。 急に雨が降ったり、強い陽が射したり、セミの鳴き声のなか、汗をいっぱいかきながらの見学となりました。新型コロナウィルスの退散もそろそろでしょう。

虹のキエフ

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8月1日に京都大学人文科学研究所で第1回「環境史ネットワーク」を開催しました。これは、AAEH(アジア環境史協会)の発足に伴って国内研究者のネットワークを活発にするための集まりです。 第1回のキックオフイベントとして、藤原辰史さん編著の『 Handbook of Environmental History in Japan 』の書評会を開催しました。対面・オンラインでお集まりいただいたみなさまに心より感謝申し上げます。 イベント後、今後の打ち合わせと懇親を兼ねて祇園四条駅からすぐにある「 レストラン キエフ 」の屋上にお邪魔しました。そうしたら京都の街の上に虹が綺麗に架かっていました。こんなにくっきりとした虹を見たのは久しぶりです。 2022年2月24日にロシアがウクライナに軍事侵攻してから、戦争が終わらないまま、もう1年半ほどの長い時間が過ぎています。平和が一日も早くキーウの街に戻ることを祈っています。