霜月祭

写真は飯田市上村程野の正八幡宮です。12月14日の深夜から15日の早朝にかけてこの社殿で霜月祭が行われました。
面(おもて)が登場する4時頃から天伯が舞う7時頃まで見学させていただきました。

1つ目の映像は、四面の一つである水王が湯切りをする場面です。
煮えたぎる湯の前に立っている水王は、面をつけているため周りが見えていないようです。介添をしている人が水王の腰紐をしっかりと持って釜との距離を保っています。


2つ目の映像は、やはり四面の一つである火王が社殿を所狭しと跳び回る場面です。
跳ぶ火王とそれを受け止める人とが声を掛け合いながら距離を測っています。
面のために周囲が見えていないはずで、信頼がなければ思い切って踏み切ることはできないでしょう。



今回、程野と木沢で見学しましたが、その内容はかなり異なっていました。霜月祭を理解するためには集落ごとの違いを観ていく必要がありますが、祭りを通じて仲間通しの信頼を育てているという共通点がありそうです。
社会を維持するために必要なことはなにかという難解な問いに対して、答えをはっきりと見せてくれたように感じました。

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